
- いよいよ「電子書籍の始まりの始まり」という感じ
- ※600億円のケータイコミックというガラパゴス市場は以前より存在
- 検索したところ電子書籍のメリットとデメリットについてあまり見かけない
- これを機に電子書籍のメリットとデメリットについておさらい
★電子書籍の意外と気づかれていない6つのメリット
- 買った瞬間に読める
- 本棚が必要なくなる(不動産に縛られなくなる)
- 目的の記述を発見しやすい
- 絶版本がかなり減る
- 書籍のアクセシビリティが高まる
- 環境にやさしい
1. 買った瞬間に読める
- すでに現在のアマゾンは「PCさえあればいつでも/どこでも」+「速攻購入」を達成
- 電子書籍は「アマゾン」+「ダウンロードした瞬間読める」!
- 早さの求められる情報社会においては圧倒的なメリット!
2.本棚が必要なくなる(不動産に縛られなくなる)
- 実は紙媒体の書籍の一番の問題点は不動産
- ※小飼弾さんの「紙の本は90パーセント消えます」を読めばわかる
- 紙媒体の本では本が何百、何千と増えていけば、部屋では保管しきれなくなる
- →いずれ倉庫のようなものを借りる必要がでてくる
- 本好きが最終的にいたる問題は「不動産問題」である
- 持ち運びの際も「不動産」は例外ではない
- iPadで気軽に1000冊の本を持ち運ぶことはできる
- しかし素手で1000冊となれば容易ではない!
3. 目的の記述を発見しやすい
- 電子書籍は複数の書籍を横断的にワードなどを検索することができる!
- さまざまなソートにより検索が可能
- 「著作者」
- 「あなたが最後に読んだ日」
- 「あなたが購入した日」
- あなたの指定したキーワード
- 本のタイトルがわかっているならその本の中から
- キーワードやだいたいのページで検索
- 早く目的の情報へたどり着く
3. 絶版本がかなり減る
- 書籍の文字データは無限に増殖可能
- 印刷、在庫、流通においてコストがかからない
- 何かほかの理由で版元などが絶版にしない限り絶版はない
※また、版元がしっかりしていない個人になる場合があります。書籍のウェブページ化ともいうべき現象ですが、おそらく書籍はよりウェブに近くなっていきます。しかし、データを複製しておけば、容易にバックアップ可能でしょう。
※iPadとKindleについてはこちらの本をどうそ。
4. 書籍のアクセシビリティが高まる
- 電子書籍はすべての人のアクセシビリティ(利用容易度)を向上させる
- 社会的弱者だけではない
- 紙媒体の書籍より「安い」
- すべての人への書籍へのアクセシビリティを高める
- 電子書籍は安いだけではない
- 例:最近横書き日本語の本が増えて困っている縦書き派の人
- →購入したテキストデータは用意に縦書き表示にできる*1
- 高齢者や障害者などいわゆる社会的弱者のひとにこそ利用されるべきもの
- 電子書籍ならば視覚障害者は音声ソフトで読める
- 遠視の高齢者は文字を拡大するだけ
- 音訳ボランティアや大きな活字シリーズが必要でなくなるというわけではない
- 電子書籍はすべての人の選択肢を増やす
- 今までどおり音訳ボランティアの方が読んでくれたものの方が良い人はそちらを選択できる
※おそらく、どれほど音声読み上げソフトの質が上がろうと音訳ボランティアの需要は減ることは多少あってもなくなることはないと思います。 ボランティアの方とのふれあいを副次的に、もしくは第一義的に求める視覚障害の方はいらっしゃるでしょう。それに、音声読み上げソフトの声質がいつまでも機械的だと"感じる"人はきっといます(そもそも「言語」という非論理的なものをソフトで完全に対応させることは困難を極めるでしょうが) 。どれだけソフトの質が上がろうと、データで表すことのできない感覚です。「音訳ボランティアの方が呼んでくれていることそのもの」に意味を見出す人は少なからずいるはずです。
5. 環境にやさしい
- 電子書籍は流通など中間経路(コストも)を大幅にカット
- 紙、印刷インク、書籍カバーは省ける
- 流通はオンラインで済ませられますからトラックの燃料も必要ない
メリットまとめ
- 意外と気づかれていないようなメリットを5つだけあげた
- 他にも店員とかかわらなくても済む(アダルト的な意味で利点?)などいろいろとある
- これらのメリットはデバイスやアプリ、著作者側のアイデアによって現状以上に拡張されていく
- 電子書籍は、活版印刷以来の書籍のパラダイムシフトである