2012-11-19

Kindle Paperwhite の良い点と悪い点 こいつとなら読書できます(1st インプレッション)

これだよ! これ! 僕が求めていた読書端末はこれだったんだ!
俺は今猛烈に感動している!



そう、保証しよう。
電子書籍なら間違いなくこの端末が正解だ!
まずは百聞は一見にしかず、まずは見てくれ、この視野角を!



読書の片手間での撮影だったためピントがあっていない(そう, Paperwhite の軽さであれば本当の片手間が可能!)。にもかかわらず、この文字の見やすさ。こんなに傾けても文字が読める端末なんて今まであっただろうか! iPhone も Galaxy Nexus も及ばない。iPad は重すぎてこういう角度に持つことすら気が引けてしまう。


■ Eink にしかできないこと

詳しくない人にも分かるように言うと、Paperwhite の最大の特徴は iPhone や iPad とは画面に文字などを表示する方式が違うという点だ。イメージしやすく言うと、iPhone などは「画面が光っている方式」で、Paperwhite は「画面にインクが印刷されている方式」と言える。もちろん印刷されているからと言って画面が動かないというわけではなく, Elink という電子インクが画面の中で超高速で印刷されは消され、印刷されは消されという繰り返しをしているのだ。
まだちょっと分かりにくいと思う。そこで。直感的に理解しやすい面白い写真がある↓



驚く無かれ、これは Paperwhite のスリープ画面。画面にインクを乗せっぱなしにしている状態だ。見て分かる通り本物の紙に近い。

まあそれで Paperwhite が「画面にインクが印刷されている方式」で何が嬉しいのかと言うと, iPad を持っている人なら経験があるかもしれないが、屋外で読書をしようとしてディスプレイが反射してしまって全く読めないということが結構あるのだが(別に太陽にかぎらず、部屋の蛍光灯が画面に映り込んでしまって目障りなのだ), Paperwhite 方式ならばその心配がないということだ。

物理的に物(インク)がある状態だから、太陽のような強い光のもとでも読みやすい。さらに Paperwhite はディスプレイの表面も iPhone や iPad のようにツルツルはしていない。ちょっとザラザラしている。これも反射を防ぐための工夫で、本物の紙が光を反射しないのと同じように Paperwhite も反射しにくくなっている。つまりつまり明るい場所でも読みやすいというのが Paperwhite の最大の特徴だ。

そしてそして、この Paperwhite, 今までの「画面にインクで印刷されている方式」の端末のなかでもとりわけ優れているのが、画面も光っちゃうよという点。「画面にインクで印刷されている方式」が苦手としていた薄暗い場所での読書もしやすくなっているのだ。日本での Kindle 発売は米国に比べてかなり遅かったが、遅かった分「インクで印刷されている方式」の弱点が克服されているのだ。これはすごいことだ。暗い場所でも読めるのだから元祖である本物の紙を超えちゃった感さえある。このように, Paperwhite を持っていれば読書の場所は選ばなくてよくなる。

ちなみに嬉しいことに「画面にインクが印刷されている方式」の場合は iPhone などの方式に比べてバッテリーも長持ちしやすいというメリットもある。残りの充電量を来にしながら読書する必要はなくなる。どこでも好きなように読める。やっと紙ならできていたことが、電子端末でもできるようになってきたということだ。


■ 悪いことは言わないから重さだけには気をつけろ

これは僕が iPad 2 で得た反省点だ。iPad 2 は重いので気軽に読書ができなくなってしまった。その悩みを抱えていただけに Paperwhite の箱を開けて手に持った途端にやりとしてしまった。こいつは軽い。体感重量が軽い。実際に端末を手で持って見ると軽く感じる。電子端末において軽さはかなり重要で、なぜかというと重い端末だとしっかり手でホールドしたいのに、誤って画面を触ってしまうと勝手にページがめくられてしまってストレスになるからだ。僕は iPad 2 で、端末が重いのに画面はがっつり持つことはできないというジレンマに苦しんだ。しかし! Paperwhite ならその心配はなさそうだ!


■ 直感的な操作は苦手

じゃあ Paperwhite 最高だねっ! っていう話になるかもしれないが, Paperwhite にも苦手なことはあって、直感的な操作や映画や音楽の再生を目的にするとがっかりすることになる。別に読書に困るほど操作性がひどいというわけではない。そんなら読書端末なんだからそれでいいじゃんって思うかもしれないが、…そう思って正解だろう。同じ「タブレット」として iPad と比べられるし、僕もさっきから比べているが、そもそも iPad は読書端末ではないのだからおかしな話なのだ。ガジェットオタクなら口をそろえて皆そう言うだろうが, iPad は読書端末ではなく、総合的なエンターテインメント端末だ。

とは言え, Paperwhite にもがんばってほしいことが無いわけではない。特に一気にページをめくることができないのは読書端末としての大きな課題だ。これはソフトウェアの問題であるから、きっといずれかのアップデートでクリアされることを期待している。


■ カバーは不要?

その風貌から風呂蓋と呼ばれた iPad 2 の正規品のカバーで大満足した僕は迷わず Kindle のレザーカバーも買うことにした(¥ 3,499 円)。結論から言うとこんなもの買っちゃダメだ。
せっかくの Paperwhite の軽快さが台無しになるだけでない。このカバーは相当外しにくいのだ。これは画面の傷(ノングレアなのでそれほど気にならないかもしれないが)をつきにくくする目的で、読書の際に外したい人にもおすすめできない。この点 iPad 2 以降の風呂蓋は優秀だった。カバーが欲しい人は評判の良い3rd商品がでればそれを買えばいいんじゃないですかね。




■ 最後に

数日前に iPhone 5 を買った時は Andorid というか Galaxy Nexus と比較した部分的な感動だったが, Paperwhite を触ったときは恍惚とした。
いやあ、こんな満足感のある買い物は久しぶりだ。何が嬉しいかって iPad と違って「使い倒す」ことができそうな点。片手で読書できてしまう手乗り端末として。自炊した本、既存のPDF本、EPUB、いろいろ試してみたい。まだまだ黎明期感が拭えない電子書籍界隈ではありますが、こいつとならうまく世渡りできそう。
これだけの実用性が詰まった端末が 7980円。迷っているなら買ってしまっていいでしょう(自宅に Wifi がない人は 3G モデルを買ったほうがいいです)。


Kindle Paperwhite


@ymkjp