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2014-05-12

「死亡消費税」は世代間の格差の再生産が少なくなるので社会的弱者にとって有利な話なのでは



はてブのコメントが好評だったのでブログにしておきます。

政府内では社会保障精算税、いわゆる「死亡消費税」の導入が検討されているのだ。
これは死亡時に残した財産から一定の税率で税金を徴収するというもので、膨らみ続ける高齢者医療費の対策として提案された。要するに生きている間に医療費を負担させては不満がつのる。でも死んでからなら不満もないでしょ、という理屈だ。

相続税に別名をつけて、増税しようというのが政府の魂胆だと僕は判断しましたが、数ある増税のなかでもこの「死亡消費税」は筋がいいのではないかと思います。

なぜなら世代間の格差の再生産が緩和されるから。

むろん課税から逃れる方法はあるだろうし、裕福層ほどそのインセンティブも大きく、実際にそれをやってのけるのも裕福層が多いのは間違いないでしょう。

ただ、明らかなザル法でもないかぎり抜け駆けの余地があるからといって有望な徴税選択肢を捨ててしまうのはもったいない気がします。

この「死亡消費税」、「死んだら召し上げる」というシンプルなものなので、政治思想的にはリベラルな人からも支持はありそうです。

ある意味SF的なシンプルさなので、リバタリアンからも「最悪の譲歩」くらいならば引き出せそうな気すらします。

SFといえば社会制度のリーサルウエポン、ベーシックインカムですね。


突如富豪にでもなったら、非営利でベーシックインカムの実現に打ち込みたいなと願う今日このごろです。