
ヤマノイモ属 キッコウリュウ (Dioscorea elephantipes)
塊根植物 (コーデックス) の代表種ですね。
奈良多肉植物研究会にて購入した株が届いたので育て方をまとめてみました。
ちなみに4号鉢サイズで2000円でした。
南アフリカ原産。
耐えることのできる最も低い温度は10℃。日向を好み、土壌は水捌けの良いところを好む。
成長期は、秋から春で、夏はツルを枯らして休眠する。
雌雄異株で、♂と♀の比率は 30:1 といわれる。
亀甲竜は、成長期は根が発達するので、肥沃な用土、かなりの潅水と多肥を要求する。ところが、休眠期には十分に乾燥させることが必要なので、初めから大鉢や重い用土を用いると用土が乾燥しにくく、障害を起こすことがある。
【置き場所】
夏は少し遮光をして、風通しの良い場所で管理します。
成長期である秋から春にかけては、直射日光のあたる明るい場所で管理します。
亀甲竜は成長期に日光が不足するとツルがだらしなく間延びしてしまいます。
こんもりと勢い良く葉を茂らせるためにも成長期は日光によく当てましょう。
寒い季節は雪が常に降り積もっているような厳冬地を除いて、屋外でも管理可能ですが、その際は雨や雪が直接かからない場所で管理しましょう。
また冷たい風が常に当たる場所だと、いくら冬型とはいえ葉が枯れ込んだり落ちる場合がありますので注意しましょう。
【水やり】
春から初夏にかけて葉が落ち始めたころから徐々に水を控え、夏は完全に断水します。
亀甲竜は涼しくなってくると徐々にツルが芽吹きだしてきますので、その頃から少しづつ水やりを開始します。
その際もいきなりたくさん水をあげると腐りやすいので注意しましょう。
【肥料】
成長期の初秋や春に数度、微量元素が不足しない程度に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。
【適温】
亀甲竜は涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。
夏と冬に違う管理をして下さい!
特徴でも説明しましたが、夏に葉を落とし、冬に葉を茂らせます。
出荷は秋から冬の時期ですから、春までは葉を楽しみます。
4月頃(環境によって違う)に、葉が一斉に茶色になって枯れてしまったようになります。
これは休眠への準備で、決して枯れてしまった訳ではありません。
枯れたと思って捨ててしまわないように注意して下さい。
なおこれからの説明は、冬と夏の2通りの説明をします。
日なたか半日陰の場所に置いて下さい
冬:半日陰でも大丈夫ですが、日なたの方が成長します。
屋内か軒下が良いでしょう。
夏:葉が無いため、日当たりは気にする必要がありません。
ただし雨の当たらない場所に置いて下さい。
温度管理について
冬:5℃以上になる場所に置いて下さい。
夏:なるべく涼しい場所に置いて下さい。
水やりについて気を付けること
冬:鉢土が乾いた次の日くらいに、たっぷりと水を与えて下さい。
極端に与えすぎると、イモが腐ってしまうことがあります。
夏:1ヶ月に1回程度与えるくらいで、ほとんど与えません。
茎を切り落とした後からです。
肥料の与え方
冬:2ヶ月に1回、市販の化成肥料を少な目に与えて下さい。
夏:与える必要はありません。
伸びすぎた枝は
冬:蔓性の植物ですから、枝はどんどん伸びます。放っておくと
近くの物に絡みつきますので、1週間に1回程度中に巻き付けるように
して下さい。1月頃から伸びも収まります。
夏:枝はありません。
春の作業と秋の新芽について
4月頃には葉が茶色になります。1週間しても状態が変わらないようなら、茎を根元から切り取ってください。
地上部はイモだけになるようにしても、株は痛みません。このまま夏越しします。
9月頃(環境による)には、新しい芽が生えてきます。
10cm程伸びたところから、水やりを始めます。ついでに肥料も与えましょう。生育がより早くなります。
植え替えの時期と方法
イモの成長はゆっくりですが、それでも年々大きくなってきます。イモがちょっと窮屈になったら、大きな鉢に植え替えてください。
植え替えの時期は9月頃の新芽が出てきた時です。
夏の間に外側の根は死んでいますので、植え替える鉢の大きさによって、少しは根を切っても構いません。
用土はほとんどどんなものでも構いませんが、水はけの良い土をお勧めします。