蔵書を電子書籍化してくれるサービスの代表格であるBOOKSCAN(ブックスキャン)を利用しました。現在プレミアム会員で50冊分の電書化が完了して、この後、予定では150冊の書籍を3ヶ月かけて50冊ずつ電書化していくつもりです。そこで事前に知っておきたかったことを記しておきます。
このプレミアム会員限定の本棚は表紙が表示されているが、これはおそらくAmazonから画像を引っ張ってきているだけで実際にはPDFデータに表紙は含まれない
僕の利用方法
今回は150冊ということで「50冊以上本をお持ちのお客様は、プレミアム会員がオススメです」という宣伝文にのっかってプレミアム会員になりました。価格は9,980円/月額(税込)。OCR(透明テキスト)とファイル名変更がサービスなので、金銭コストとしては同様のことを通常でやるよりは1冊あたり100円ほど安くなる計算です。時間コストとしてはプレミアム会員は1週間以内で作業してもらえるので、現状では通常の作業よりも2ヶ月くらい優先的に作業してもらえるようです。
表紙がなくても意外と困らない
「意外と問題ないじゃん」と思って当ブログのエントリーを決意するほどには嬉しい誤算でした。BOOKSCANでは表紙をスキャンしてもらえずPDFファイルには残念ながら表紙は含まれないため、サムネイルからはどの本か判別しづらくて不便だろうと覚悟していたのですが意外と問題ありませんでした。これは「中表紙」があるためで、パッと見の視認性は表紙には及ばないものの、普段使いには問題ないことが分かりました。デザイン的にはさておき、実用上で困ることはありません。個人的に気に入っている装丁の書籍『芸術闘争論』は2冊目をリアルで保管しています♪
MacのFinderでの表示(中表紙はビジュアルも確保されていて僕は十分に感じました)
付録はばらしたうえで1冊にカウントされる
これは事前に知っておきたかったことNo.1です。美術雑誌の『美術手帖』を頼んだのですが、付録の「ART NAVI 今月の美術館・ギャラリーガイド 2010.10.17- 」がばらしたうえで1冊にカウントされていました。24pしかないうえに旬が過ぎているのにorz
美術手帖2010年11月号
縦書きの書籍のOCR(透明テキスト)は糞
糞。っていうか、縦書きで認識できてないです。BOOKSCANの説明では「縦書きだと認識率下がるので検索用途としてお使いください」みたいなこと書いてあったけど、これは文字単位でしか検索できないっす。
ブルーがOCRの選択、黄色がテキスト検索(一文字でもないよりはマシって感じですが)
チューニングするとOCR(透明テキスト)は消える
BOOKSCANではiPad、iPhone、Kindleなど多様な端末へのチューニング(余白除去や各種最適化)をしてもらえます。しかし、チューニングするとOCRは使えなくなります。これはショックでした。他社のサイトではその旨の説明があって、BOOKSCANでは書かれていなかったので、てっきり残ったまま使えるのかと思っていましたorz
※もちろん消えてしまった文字を e.Typist などのOCRソフトでもう一度つけていくことはできます。
プレミアム会員の冊数超過時の対応方法
上記の付録の件などで、50冊ちょうど送ったつもりが、54冊カウントされているようです。このような場合、いろいろと対応してもらえるっぽいですが、現時点の標準の対応は、以下のようなメッセージがでます。
到着済み冊数:54冊分(4冊分超過しています。来月で調整してください。)これはいいですね。次回の送付の際に少なくすればよいのです(別途料金を支払えば通常の作業に回してもらうこともできます)。
所感
- iPad欲しくなる。めっちゃ欲しい。やはりスマートフォンだと小さいし、MacBookだと読書できないです。
- サービスは全般的に満足のいくものでした。Webサイトやアプリなど周辺サービスも丁寧に作りこまれていていい印象。だからこのブログを書いているっていうのもあります。
- 部屋もスッキリしたし、これからの引越しがすごく楽になった。というか、引越し先にそんなに本が置けなかったので無事、引越しできそうでよかった。今回は元々が666冊だったので本を売り払うなど複数の手段を活用すれば電書化したい本は2割くらいまでしぼれたのに驚きました。