New York City に観光しに行ってきたので写真とか思ったこととかをメモしておく。
写真
映画などでおなじみの地下から漏れる水蒸気
グランドセントラル駅。iPhoneカメラでは写せなかったが奥には Apple Store が入居している。
バットマンがエンパイヤステートビルディングからゴッサム・シティを見下ろす
そしてバットマンは摩天楼へ飛び降り闇へと消える―
ライトアップしたブルックリン橋が見える
一般的な地下鉄の駅
ニューヨークといえばイエローキャブ
こちらも映画でおなじみニューヨーク市警
街角にまず日本ではお目にかかれないレベルのストリートアート(右上)
かっこいい
五番街のあたり。高級住宅街。
日本ではお目にかかれないアメリカンサイズなトレーラ
名門ジャズクラブの壁には超弩級のアーティストたちのポートレイト。ルイ・アームストロング、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンス、ソニー・ロリンズ、など。
この見せ方はすごい。記憶の風化を防ぐモニュメント。
ベッドタウンのブルックリン。郊外に来ると空も広い。
おしゃれなチェルシー
蚤の市。こういうの好きなひとけっこういるのでは。
今回僕たちが泊まったホテル5泊で3万円なり
タイムズスクエア
スタバのエナジードリンク
朝のニューヨーク
英語
かなり寛容。
個人的に、第二言語同士の英語でのコミュニケーションには苦手意識は今まで旅行とか行っているうちに消え失せていたんだけど、今回の旅行に行くまでは対ネイティブとの会話に相当な苦手意識があった。でもまあ今回の旅で分かったのは自信もって訛り全開で大きな声で話せば大丈夫ということ。
もちろんビジネスとかそういうレベルでは全く求められてるものは違うはずなんだけど、それもグラデーションだし、素地として様々なレベルを許容しているっていうだけでも素晴らしい。
このあたりは移民国家ならではなんだろうな。僕も日本語学習者に優しくありたいと思った。
食事
さすが。人のバックグラウンドが多様なので食事も多様で、選択肢の多さが魅力的だった。とはいえ小麦と乳製品と芋中心ではあるのでそれが苦手な人は苦労するみたい。
あとすべてに共通してるのは安さのわりに量が多いこと。
The Bread Factory Cafe っていう店は値段が1.5倍でもいいから東京にできてほしいと思った。
日本文化は食事に限らずマイナー文化のひとつっていう印象。香港とかのアジア圏での日本の「かっこいい感じ」を含めた影響の強さとは異質だった。
コリアンがうまかった
ニューヨークチーズケーキ
買い物
旅行先でショッピングセンタとかに行って、どういう人が多いかとか設備とか見るのはかなり面白いので(たいがいは歴史遺跡をめぐるより面白い)で、ごたぶんにもれずNYでも見て来た。
ケーマートの店舗にPC置いてあってオンラインショッピングできるようになってるのが斬新だった。O2Oの最終形態のひとつではあると思う。「日本より進んでるなぁ」と思う部分があるっていうのはさすがアメリカさんって感じ。
ただ、全体的に景気はあんまりよくなさそうだった。さすがに中心地のマンハッタン島あたりは賑わってるけど、郊外のブルックリンにまで行くと空き店舗だらけだった。
あとクレジットカード社会万歳。最初機械の操作は戸惑ったけど。
美術館
収蔵点数の多さと質で他国を圧倒。
ニューヨークで一番行きたかったのはMOMAだったんだけど、やっぱすごくて、もう圧倒的だった。
その一部が日本に来るだけで1つの特別展が成立してしまうレベルの作品がごろごろしてる。
さすがアメリカさん。アートの中心地は違いますね〜。ルールメーカここにありって感じ。
特に、MOMAにあったモネの蓮の部屋は鳥肌モノだった。
MOMA以外にはメトロポリタン美術館とグッケンハイム美術館に行ってきた。メトロポリタンは近現代絵画だけにしぼって見て回ろうとしたんだけど、館内マップもろくに見ずに興味の赴くままに徘徊していたら時間足りなくなったので、次回リベンジしたい次第。
日本の美術館と比較して違うのは順路がないことかな。まあそれほど明確な差というわけではないのかもしれないけど、アートそのものへの根底の捉え方を反映しているかもしれないとちょっと思った。
MOMAは金曜夕方から無料なので大賑わい
こちらはMET
街と街並み
古い建物が多い。
そして意外と治安良い。
危ない場所にはいってないっていうのもあるかもしれないけど、街は結構治安がいいというか、マナーとかも結構しっかりしている印象だった。
地下鉄も街自体が単純な縦横の構造で成り立っていることもあって使いやすくて便利だった。
「都市計画に隠された4つの嘘」に書いた古い建物とか街区の話も実感できた。でも予想以上に古い建物がほとんどだった。
「元祖超高層ビル」シーグラムビル。建築畑の人などにはお馴染み?
オペラ
めっちゃ贅沢。
意図的に、お金持ちの交流の場としても機能させてある。
っていうのも、舞台はパートごとに30分程度の「小休止」があって、その間、皆、ホールのほうへ行ってシャンパンでもかたむけながら談笑しに行く人が半数以上。あまりに多いので僕と一緒に見に行った友人は第一部で「完」なのかと勘違いして出て行こうとしてしまったほど。
舞台の内容にしても、ブロードウェイと比べても「お金がかかってるなー」という印象を受ける。まず、舞台装置はちょっとしたテーマパーク並だし、出演者はすごく多いし、オーケストラの生演奏だし。
これが成り立ってるっていうのは「社交界」の分厚さを示してると思った。上の方の階にはエリザベス女王みたいな装いの貴婦人とかいたし、美人のお姉ちゃん髪縦巻きだったし。行ったのは平日だったので日本のサービス残業漬けのサラリーマンは足を運べないはず。
社交界であるとはいえ、安い席も用意されていて、僕は最安の「Z席」(そのあとにAA席などが続くので一番後ろというわけではなかった)で、24ドルくらい。米国文化の重厚さを体感できるので結構おすすめ。
働き方
人間らしい。
これはNYというか、日本以外の国すべてで感じることだね。小売店とかの店員が人間っぽい。
店員はサービス提供者ではあるけどへりくだってなくて客と対等だし、歌はうたうし、店員同士おしゃべりしながらのレジ対応は普通。
もちろん店のグレードがあがれば店員もしっかりしている。ここ重要。これが自然だと思う。
日本はコンビニ店員にすら過剰なへりくだりを求める。これは裏返せば、求められるってことでもあるから、そこまで想像すると相当息苦しく感じてくる。
独特に感じたのはタイムズスクエアにあるトイザらス。もう店員がおもちゃ大好きなのが伝わってくる。店の中で遊んでるし。展示品は本気を感じた。
お寒い無線LAN事情
なんか米国といえば公共無線LANイエーイかと思っていたが、そうでもなかった。サンフランシスコのベイエリアの印象が強すぎるんだよね。
とはいえ、NYのチェルシーだと街中にGoogleの無線LANが無償で提供されていた。Googleの(米国では珍しい自社ビルの)オフィスがある落ち着いたエリアで、これからテック系が盛り上がっていく場所なのかなっていう感じだった。
中に入っておみやげ買えれば嬉しかったんだけど
NY, 住んでみたいか
NYなら現実的な選択肢として「住める場所」だなと思った。今までイスタンブルとか行って「引退後なら住んでもいいかな」っていう感想はあったけど、NYは別格で刺激とかすごいあったし、普通に住んでみたいところだった。
気候は思いっきり寒かったので快適とはいかなかったけど、なにより人が魅力的なので、それがあれば些細なことだって思える。
日本に帰国しての感想
NYは先進国っていうか都市だったからあんまり「帰ってきたー!」感はない。
それにしても花粉はマジでどうにかしなきゃいけないでしょ、これ。
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