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2013-08-31

賃貸物件の保険料支払いに小さな革命が起きた話

賃貸物件に住んだことがあるひとなら分かるとおもいますが、入居者は賃貸物件を契約するときに保険に入ります。この、入居者が保険を契約するという構造にはある不都合がありました。入居者が契約更新をしなかった場合などに、無保険の状態になってしまうのです。

こういうケースは決して他人ごとではなくて、こういうリスクから生じた余計なコストは不動産オーナーからまわりまわって、僕たち一般の消費者がコストを負担することになるので、あまり好ましい状況ではありませんでした。ですが、この問題には解決策があります。

簡単に言うと、保険料を賃貸契約の家賃に含めてしまうのです。言われてしまえば、なぜむしろいままでは保険が別になっていたの? と思えてしまうような解決策ですね。

ただし、この解決策には僕たち入居者にとってデメリットになる点もあります。この保険をオーナーが賃貸を貸す条件にしてしまうことで自分で保険会社やプランを選択できなくなってしまうのです。

おそらく、なぜいままで保険が別になっていたのかというと、まさにこの保険と抱き合わせの契約によって、入居者が自分で選んできた保険会社やプランを採用することができなくなってしまうと、それは入居者にとって不利だから、という理由だったのだと思います。

しかし、それも入居者が希望した場合には保険を替えることができるというルールさえあればいいはなしです。こういう不動産オーナー側の暴走を防ぐルールさえ用意されていれば、僕はこういった新しい賃貸物件の保険の形を歓迎します。

なぜなら、賃貸物件には保険を契約しないという選択肢がないことがほとんどですから、手間が少なく抜け漏れがない方法が広くひろまることは、よいことだと僕には思えるからです。

僕たち部屋を借りる側のにんげんにとっても利点がありそうなこの「小さな革命」。うまく普及して、もっと便利な世の中になってほしいです。


ちなみに、僕はこの下記のプレスリリースから家賃に保険料を含めてしまうアイデアを発見しました。


9月1日(日)より「HOME'Sお部屋保険」に包括契約特約を導入いたします。包括契約特約を適用することで、賃貸物件のオーナーまたは管理会社は、自身が契約者となり、入居者を被保険者とする家財保険に加入することができます。これにより、オーナーや管理会社が家財保険の加入状況を管理し、無保険状態になるリスクを回避することができます。これまで入居者が支払っていた保険料は、契約者であるオーナーまたは管理会社が家賃や管理費等に含めて入居者に請求する仕組みです。