さっき読んでた本 に出てきた言葉なんだけど、世の中 (人の間) どこへ行っても墓場 (青山) はたてられるという意味らしい。
格好いいな、ロックだ。
開拓精神を賞賛するでもなく、ただ、最低でもそこで死ぬことはできるっていうギリギリの救いだけあたえて活路を見出させるっていう詩だ。
ヒトなんてしょせんは細い土地から命かながら逃げ惑いながら営々と生きながらえてきたにすぎないっていう諦念みたいなのもあってとてもよい。
変化なくしくては死あるのみ。そして、変化して失敗してもその失敗した場所で死あるのみ。そして、変化して成功しても、死あるのみ。
それらをフェアに扱いつつも、歴史はそうやって進んできたんだっていう事実を提示して、そして読み手が航海にでようという自発的な決意を促す。
素晴らしい詩だ。
江戸時代末期の僧釋月性の詩『將東遊題壁』より
男兒立志出郷關 男児志を立て郷関を出ず
學若無成不復還 学若し成る無くんば復た還らず
埋骨何期墳墓地 骨を埋むる何ぞ墳墓の地を期せん
人間到処有青山 人間到る処青山あり