僕は会社で月に1度くらいの頻度でLT (Lightning Talk: 5分ほどで完結する短い時間のプレゼン) をやっているのですが、繰り返しやっているとだんだんとコツがつかめてきました。
そこで、せっかくなので僕が体得したベストプラクティスを書いてみます。

プログラマ向け5つのベストプラクティス
今回は、プレゼンする人がプログラマ、そして聴衆もプログラマであることを想定して、プレゼンを行う場合の5つのベストプラクティスを紹介します。
- コードを説明に入れる
- 失敗したことを話す
- アジェンダを入れる
- 1スライドには1トピック
- 練習する
1. コードを説明に入れる
プレゼンをするときの心構えというほどでもないですが、基本的な姿勢として、僕は何かしら聴衆の役に立てるような内容にするようにしています。
たとえそのプレゼンの目的が新人の教育のために設定されていて、目的が自分の成長であったとしても、です。
そしてそのための最初の引き出しが「コードを説明に入れる」です。
聴衆の役に立つことを話すためにはコードが一番です。
なぜなら、動くコードからはとても多くのことが分かるからです。そして聴衆はそのコードを自分が使った場合のことを想像できるので、コードは聴衆に喜んでもらいやすいわけです。
2. 失敗したことを話す
失敗の共有はコードと同じくらい有意義になりやすいです。
失敗したことを話すのは躊躇してしまうかもしれませんが、慣れてしまえば平気になるので過分な自尊心はゴミ箱にシュートしましょう。
3. アジェンダを入れる
聴衆にプレゼンの内容を役に立ててもらうには、聴衆が分かるように簡潔に話さなければいけません。
「アジェンダを入れる」は、そのための第一歩です。構造化された全体像を最初に見せておくことで、格段に聴衆が発表内容を理解しやすくなります。
4. 1スライドには1トピック
UNIX哲学の "Write programs that do one thing and do it well" (一つのことをうまくやるプログラムを書け) と同じく、一つのことをうまく伝えるスライドを作るべきです。
複数のトピックが1枚のスライドに入っている場合はスライドを分割して1枚のスライドで1つのことだけ話すようにすると、聴衆が要点を理解しやすくなります。
5. 練習 練習 練習
プレゼンテーションの名手といえば故スティーブジョブズですが、彼が念入りな練習を行っていたことは有名ですね。
今回紹介したベストプラクティスのなかではこの「練習する」が一番時間と労力が必要ですが、プレゼンの成功には一番効果があります。
特にプレゼンが不慣れだという自覚がある人は一度でも練習しておきましょう。本番での心の余裕が驚くほど違ってきます。
★ 一番のおすすめは「コードを説明に入れる」
今回紹介したベストプラクティスの中で一番のおすすめは「コードを説明に入れる」です。
コードを組み込むだけなのでハードルも低いですし、効果も大きいです。
僕はコードを貼ったスライドに切り替えた時に「ふむ」という声が聞こえてくると嬉しくなります。
以上です。プレゼンの準備をするときに参考にしてください。